はじめに
この記事では「博物館実習情報」を活用するためのヒントを紹介します。情報を最大限に活用して、充実した博物館実習ライフを送りましょう!
実習館を決めよう
博物館実習の申し込み締め切りが集中しているのは毎年4月~5月末までの時期です。館で決められた申し込み締め切りは絶対なので、申し込みに遅れないように注意しましょう。
博物館実習に行くことが決まったら、まずは自分が行きたい実習館をイメージしてみましょう。
以下のふたつの質問について、具体的にイメージしてみてください。
質問①実習はどこで行いたいですか?
- 馴染みのある大学の近くの博物館がいいなあ〜
- 通うのが楽なので、家の近くがいい!
- 夏休みの帰省中なら実家の近くにしようかな。
- 博物館好きのメッカ!絶対上野がいい!
- 遠くに行きたい……行ったことのない土地に行ってみるのも面白いかも?
どうですか?なんとなくでもいいのでイメージが湧いたでしょうか?
もしもすぐに浮かばなくても大丈夫です。次の質問に行ってみましょう。
質問②どんな分野の館で実習を行いたいですか?
- 美術館がいいな〜
- 生態館での実習!予想がつかないけど気になる……
- 専門が中世日本史。大好きな戦国武将の資料がある館に行きたい!
- 就活で実習の話を使いたい!気になる企業が運営してる館にしよう…。
- あの刀剣がある博物館がいい!!趣味全開!!
……などなど。理由はなんでもいいです。少なくとも丸2年間、実習を受けるための勉強に時間を費やしてきたのですから実習はご褒美と思って多少わがままな条件でも挙げてみてください。
「実習館情報」は首都圏近郊の博物館を「博物館の分野」と「都道府県」で分けてリストにしてあります。まずはふたつの質問にあわせて出した実習の希望に併せて過去の実習館情報を見てみてください。
(該当する地域の実習館情報がない人は、大学の図書館で「博物館総覧」をみてみましょう!全国の博物館が網羅されています)
気になる館はありますか?イメージに合いそうな館があったら、実習を受け入れてくれてる館かどうかを確認しましょう。
実習受け入れのある館だった!
あなたが良いなと思った館が実習受け入れのある館なら、その館を第一志望に実習申し込みの手続きを進めてみましょう。一番大事なのは、受け入れの条件と申し込みの時期を確認することです。
実習を受けるために必要な条件は満たしていますか?満たしていない場合、実習時期までに満たせるものでしょうか?
これらの情報は各博物館が出している「実習要項」にしっかり書かれています。インターネットで見られる場合はそれを、見られない場合には大学の担当部署に確認してみましょう。前年のものを保存している場合があります。
地域に密着した館の場合、実習への申し込みがとても早く、実習のある前年度の秋頃にはもう申し込みが始まっている場合があります。
実習の受け入れが不明な館だった……
実習の受入があるかどうかわからない館を選んでしましましたか?そんな場合にもガッカリするのはまだはやいです。
実は、博物館実習の実施についてホームページには掲載を行わない館がかなり多くあります。「実習は行いません」とはっきり書かれていない場合には大学の担当部署と相談の上、館へ問い合わせてみましょう!
確認してみて、やはり博物館実習の受入がなかった場合、また新しく館を選び直す必要があります。調べる時間を考えると、早め早めに準備をしておく方が安心ですね。
実習したい館が決まったら…
実習を申し込みたい館が決まり、その館で実習を受け入れてくれてることがわかったら今度はその博物館がどんな博物館なのかを知りましょう。
博物館実習に受け入れてもらうためには、相手の館のことをよく知る必要があります。
誰かに一目惚れで恋をしたときに、いきなりアタックするよりも、相手のことをよく知って仲良くなってから告白する方がうまくいく可能性が高いのと同じです。
まずは、ホームページを見てみましょう。
- どんな外観の博物館なの?
- 展示室はどんな感じ?
- どんな展示を行っていて、どれくらいの広さなの?
- イベントはやってる?
- ホームページは充実している?
- 学芸員さんはどんな人?
- ブログはある?
- 会報は?
今の時代ですと、ホームページをみるとかなりその博物館のことがわかるはずです。
大体その館のことが分かったな…….と思ったら、今度は実際に足を運んでみましょう。
- 館の雰囲気や展示の内容はどんな風?
- ハンドアウト資料は充実している?
- イベントやワークショップの雰囲気は?
実際に行ってみると、博物館実習のイメージが実感としてムクムクと湧いてくるのではないでしょうか?その気持ちで、実際の応募に進めばグッと館との距離も近くなりますよね。
さいごに
博物館実習情報は基本的に、「博物館リスト」としての役割と「締切早見表」として役割を持っています。
「博物館リスト」はその名の通り、博物館のリストです。館の名前を見て行ってみたい館を探すのに使ってみてください。
リストは「博物館総覧」を参考に作っています!そのため、「美術」ジャンルにあっても「歴史」に力を入れていたり、「歴史」に分類されていても「総合」や「郷土」を扱っている博物館もたくさんあります。
まずは、気になる館をピックアップしてみてくださいね!
使えるツールの紹介
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ブログ内検索
「検索」機能を使ってみましょう。たとえば「郷土」で調べると「郷土」に分類されていない「郷土博物館」をスムーズに探すことができます。何ページも確認しなくていいので、楽チンですね。
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ページ内検索
パソコンなら「ctrl+F」・スマートフォンならブラウザの機能で文字列の検索ができます!
たとえば「東京」のページで「新宿」が名前に入っている博物館を見つけたい時などに便利なツールです。
この機能は、ほかの場面でも便利に使えるマメ技ですので、ぜひ覚えて使ってくださいね!