博物館学芸員資格を取る上で、博物館実習は集大成ともいえる実習です。
博物館実習は参加するために様々なステップを踏む必要があるため、人によっては途中でくじけてしまいそうになることあるかもしれません。
そんな時には、実習にチャレンジするメリットを見つめ直してみることも重要です。
このページでは、博物館実習に参加するメリットをまとめます。
博物館のバックヤードを見ることができる
博物館実習を行うということは、みなさんも館のスタッフの一員として短い間ではありますが館の中に入ることができるということです。もちろん、博物館のバックヤードを実習の範囲内で自由に見ることができます。場所としてのバックヤードを見学できるほか、仕事としてのバックヤードも見学することができます。展示を作るプロセスや資料管理、博物館運営の仕事を間近でみることができる機会は、博物館に関連した職に就くほかには博物館実習しかないでしょう。
学芸員の仕事を体験できる
博物館実習では当然、実習生も博物館の業務を担当します。学芸員を志望している学生は、博物館学芸員としての仕事を体験することができる貴重な機会となります。
学芸員の仕事は、展示作業や資料管理などの業務だけでなく、博物館の運営を管理する業務も行います。小さな館では学芸員が受付業務や様々な機関への申請業務を行ったり、ちょっとした雑用はなんでもこなしています。
もちろん、博物館実習として担当する業務は限られてしまいますが、実習で実際に博物館の業務を体験することでイメージと実務のギャップを埋めることができるでしょう。
コネクションを作ることができる
博物館実習ではたくさんの人との関わりを持つことができます。実習を受け入れてくださった博物館のスタッフの方々や一緒に実習をする実習生たち。また、所属する大学内でも別の館の実習に参加する実習生や大学の教職員と関わることができます。
その全ての人たちが博物館に関心を持っていて、実際に関わっている人たちであることは紛れも無い事実です。そして、あなたが博物館に関連する仕事を志す場合、博物館に関連するコネクションを作る最後のチャンスでもあります。
また、一緒に実習を行った実習生たちの進路は様々です。この機会に親しくなることで、思いがけない縁につながることもあります。
就職活動でアピールに使える
博物館実習を行い、学芸員資格の取得を目指したという経験は、世間的にみるととても稀なことです。そのため、就職活動を行う際には大学在学中に力を入れたこととしてアピールすることができます。他の学生が取り組むことのない貴重な経験に学生時代の時間を使ったことはどんどんアピールしましょう。
まとめ
博物館実習にのぞむことのできる4つのメリットを以上のようにまとめました。他にもたくさんのメリットがあるかと思います。
取得に少なくとも2年間かかる博物館学芸員資格ですので、モチベーションを保つ工夫を行うことも重要となります。