博物館実習とは?

博物館実習とは、その名の通り博物館で行う実習のことであり、博物館学芸員資格取得の上でいわば集大成とも言える実習です。

博物館法施行規則では以下のように定義されています。

博物館実習は、博物館又は法第二十九条の規定に基づき文部科学大臣若しくは都道府県若しくは指定都市の教育委員会の指定した博物館に相当する施設(大学においてこれに準ずると認めた施設を含む。)における実習により修得するものとする。

博物館実習の内容は大きく「学内実習」と「館園実習」に分けることができ、当ブログでは特に断らない場合、博物館実習という言葉は「館園実習」のことを指すものとします。

学内実習は「見学実習」「実務実習」「事前指導・事後指導」で構成されており、学生たちが様々な博物館の実態を知り、必要なスキルを身につけることに眼目が置かれます。

「館園実習」では、実際の博物館施設において5日以上の実習を行うことが求められます。

大学ごとに実習先の選定方針や縁のある博物館に差はあるものの、「博物館に相当する施設」であればある程度、学生自身が実習館を選ぶことができるようです。また、大学附属の博物館がある場合には、そちらでの実習も館園実習として扱われるようです。

館園実習は実施する館によって、期間も費用も全く異なります。館園実習を執り行っている博物館はほとんどの場合、例年の開催となっているようです。

座学を中心とした講義形式の実習を行う場合も、学芸員の実際の業務に近い実務をひたすらに行う場合もあり、実習の内容は館によって様々です。

参考:博物館実習ガイドライン:文部科学省